漫画家ハスちゃん

「学校たのしくない」とことある度に言い続けているハスちゃんです。嫌なことがあるわけではないんだけれども、楽しくない様です。”嫌なことがないということは、幸せなことなんだよ”とハスちゃんにはその都度話しているけれども、今、公立小学校が”たのしくない”というのは、どんぐり倶楽部的には”健全”に育っているということなのかな、といつもモヤモヤしている。

「あー早く学校に行きたい」とハスちゃんが言った。しかも土曜日に。「なんとか先生に言って明日学校あることにしてもらってよ」なんて頼んでくる。理由を聞くと、上手に絵が書けたから、それを6年生の絵を書くのが上手なおねえちゃんに話したいんだって。ちょっと拍子抜けする理由だったのだけど、そうだよね、学校って、お友達との交流が楽しいんだもんねぇとなんだか納得もした。

ハスちゃんが1日かけて書き上げた作品

子どもに色々やらせる時間を極力減らして、とにかく自由に遊ばせる時間を増やせたら、さまざまな問題が解決するのではないか。今不登校になっている子どもの半数は救えるのではないか。そんなことを思いめぐらしている。

今住んでいる集落の近くで、元漫画家の方が主宰する漫画教室というのがある。ハスちゃんは1度行ったけど、楽しくなかった、もう行かないと言った。学校で、6年生のおねえちゃんが、「私も前その漫画教室に行ってたんだけど、友達がいないから行くのやめたの。ハスちゃんが行くならまた行こうかな」と言ったらしくて、ハスちゃんも「おねーちゃんが行くなら私も行く!」と大張り切り。

多分、教室に行くより、自由に絵を書いている方が楽しいと思うのだけど、なんだかウキウキワクワクしているハスちゃんを見ているだけで嬉しい。仲間がいるのって、いいよね。