子どもの心

私がどんぐり倶楽部を知るきっかけになった、
“どんぐり学舎”の先生。
元々は大手学習塾で講師をしていた方が、今は個人的に家庭でどんぐり式の学び舎を
開かれています。

その先生が、不登校について書かれていた。
今年の文部省公開データから計算すると、小学生の100人にひとり、中学生の25人にひとりが不登校だそう。
不登校生徒が所属する学校は、ほとんどが公立学校だそうで。

先生は、不登校になる子どもに非が思っていたかもしれない。
けど、もうそろそろ、子どもじゃなくて、大人側に非があることを気づいてほしい。
だって、この不登校の多さ、異常じゃないかな?

自然
子どもは天才、大人がじゃましなければ

私はハスちゃん、カメちゃんを公立小学校に通わせているだけで、
公立小学校が子どものための場でないことは、ひしひしと感じています。
子どもたちを管理しやすいように、大人の都合がいいように運営されている。
一番大切にしなければいけない、子どもの”心”は置き去りだから、不登校が増える。

学校に行きたくない子が「嫌なら行かなくていいよ」と親に言ってもらえる割合はどれくらい?
引きずってでも連れて行く親、何とか説得して行かせる親が大多数かな。

学校で心を置き去りにされても、親に理解されていれば、子どもは大丈夫だと思う。
勉強は家でもできるし、高卒認定試験を受ければ大学にも行ける。
親が子の心を守ることが出来れば、大丈夫。

でも、学校でも親にも心を潰された子は、もうどうにもならない。
ニートになるしかない。

奄美大島で初めて住んだ地域で出会った、心の友の息子、そうたは自閉症。
カメちゃんと同級生です。
カメちゃんが引っ越して以来、学校でとても荒れているみたい。
先生は失礼ながら、自閉症の彼を全く理解していない。
彼の母親曰く、そうたにとって先生は敵になってしまっている。
だから、そうたは教室から逃げ出したり、先生を蹴ったり、必死で恐怖から逃げ回っている。

学校に話し合いに言った時、
「悪いことをしたら、謝らなければいけません。悪いことは悪いんです」
みたいなことを言われたらしい。
そうたは、自分が悪いことをしたと思ったら、素直にすぐ謝る子で、
この子が謝らないんだとしたら、悪いことをしていないから、なんだと思う。
恐怖から必死で逃げてるのに、謝らないでしょう。
そこが、先生はわからないみたいで、母親は落ちこんでいた。
話しても、話しても、伝わらない。と。

先生って”ちゃんとさせる”のが好き。
で、ちゃんとしない子に、ちゃんとしなさい!それではダメですよ!謝りなさい!と
“なんでちゃんとしないか?”と、理由を考えもせず、頭ごなしに怒る人が多い。

そうたの母親は腹をくくって、仕事を休職して、息子が学校に行かなくてもいい状況をつくった。
素晴らしいことだと思う。
仕事よりも、そうたの方が大事、だといつも言っている人だから。

ママ、家にいるからそうた、学校行かなくていいんだよ、と言ったら、
そうたは「ママ、仕事やめないでね。僕学校行くからね」と繰り返し言って、登校しているらしい。
泣けてくる。

そうたは大丈夫。母親が子どもの心をとても大切にしている人だから。
親なら子どもを守ることができる。
「組織は変えられませんから、家庭で守るんです」とはどんぐり倶楽部主宰、糸山先生の言葉。

自然
自然体でいこう

学校で、変な親、モンスターペアレンツだと思われてもいい。
私は、学校が変だと思うし、子どもの心を潰すモンスターだと思っている。
違和感があったら意見を言う。子どもを守るため。

で、だめだこりゃ!ってなったら、見切りをつける。
うちは、子どもが行きたくないという日は、健全な不登校を選びます。
行きたくない場所に、行く必要はない。
勉強は家でやれるし、実際、家でやるほうが効率よく、短時間で済む。

私が学校に求めるのは、お友達や先生と楽しい、そして時には悲しい思い出作り、それだけなんだけど。
休み時間と、給食の時間が楽しければ、それでいい。