見せない教育

“今日から俺は”というドラマが放映されていて、とても人気だった。不良というか、ヤンキー漫画なんだけれども、私にとっては懐かしい。主人公の三橋役の役者さんの演技がコミカルで、とても面白いと確かに思った。けれども、不良たちの話なのでとにかく暴力シーンが多い。あんなに普通に暴力をゴールデンで放映していいの?と思ったくらい。ちょっと見てられないシーンがたくさんあった。

で、驚くのが、”今日から俺は”を小学生や未就学児が見ている事。親があんな暴力映像満載のドラマを子どもに平然と見せている事。私は理解ができない。

どんぐり倶楽部主宰の糸山先生は、見せない教育の重要性を繰り返し訴えます。12才以前の子ども達に見せて良い映像はとても限られていると。

・見せない教育が大事。
制御できる時間、すべき期間(12才まで)はキチンと制御する。
・脳内進化が完了するまでは見せてはいけない情報(特に視覚情報)がある。視覚情報は無意識の反射を形成するからだ。
本人が意識しない間に殺人好きに育ててしまうことだってある。
考えない頭に育てることだってある。見せない教育は見せる教育と同じように12才まで(特に9才まで)は繊細な注意が必要である。
悪いお手本でも幼児・児童期には良いお手本と同様に「お手本」として消化されるのだ。反面教師が通じない理由である。
悪いお手本は良いお手本を修得した後でなくては利用できない。

アーシング
子どもは見ないほうがいいものがたくさんある

特にニュース映像は見せないように注意するように、と言われています。ニュースは異常でなければ成り立たないという性格があり、圧倒的に悪い残虐なニュースが多い。異常な映像を見続けていると、見ている子どもも異常になるのは当たり前だと。

私は、この考えに共感できるから、見せるテレビや映画の内容は子どもにふさわしいものをと思っている。

一昨夜、ハスちゃんカメちゃんが広島にいるいとことスカイプでお話していて、4年生のいとこが、「クラスに乱暴な子がおる。2人。先生に暴力ふるった。悪い子は5人くらいかな」と話していた。

今日から俺はがオンエアされてから、小中学校で暴力事件が増えていないか、アンケート調査を実施したいと思った。もれなくその先生に暴力をふるった2人は見ているんだろうな。その2人も、無意識に脳内に残っている暴力シーンを再現してしまったんだろう、と私は思う。

1年生のいとこも今日から俺はを見ていたみたい。家庭環境が安定していて、十分に愛情を注がれていて安心感がある子なら、大丈夫なのかもしれない。けど、日ごろからうっぷんが溜まっている子どもへの影響がこわい。