親子山村留学のメリットとデメリット

なぜ都会を離れ、田舎へ移住するのか。
私は、子どもが小学生(特に低学年)のうちは、美しい大自然の中でのびのび育てたいと思って、
奄美大島に移住しました。

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環境は思った通り。素晴らしい。
子どもがゴールデンエイジといわれる9才から12才の間は、
豊かな自然の中で、じっくりていねいに毎日を味わって生活したい。

緑が神々しい山、サイダーのような海、小鳥のさえずり、かえるの泣き声、満点の星空、
身近にあふれる自然には、感謝しかない。
豊かな自然の中に、ハスちゃんカメちゃんがいるのを見ると、とてもうれしい。

自然環境は裏切らない。人間は自然を裏切りまくっているのに。

貝殻ひろい
たくさんあつめたよ

でも誤算は小学校。

奄美大島がある鹿児島県は保守的と言われていて、移住前にもそう聞いていた。
公立小学校なんてどこも一緒、くらいに思っていたけど、実際子どもを通わせてみたら、
なかなかストレスフルな保守的レベル。

山村留学制度を取り入れている小学校は、少子化で極小校で、
全校児童が10名前後という学校が多い。
少人数だから、全員が完全に保守カラーに染まってしまう。

小さな学校のメリットはある。
ハスちゃんは、同級生が1名、2名での授業なので、授業中の発言機会が多くあり、
常に自分の意見を発表できる。
運動会、学習発表会などの行事では、出番が多い。みんなが主役。
小さな学校の中では、一人ひとりが重要、かけがえのない存在であり、
子どもに、自分の意見や行動が、学校に影響力を持てる、という体験をしてほしいと思っています。

タエン浜
たっくさん通ったタエン浜

で、デメリットは、多様性が認められない風土とういこと。
お上に逆らわず、異論は唱えず、皆と同じがいいという土地柄で、
本流から外れた生き方をするのは大変。

ちょっと人と違う考え、行動をしたら、目につき、注意される。
息苦しい。
都会には本当に色んな人がいて、ある程度多様性を認める土壌がある。
それが、ここには無い。

ブートニア
入学式でつけてもらったブートニア

鹿児島県の教育は特に保守的らしく、古くない?時代錯誤じゃない?と感じることが多い。
親は学校、先生がいう事は絶対という雰囲気。

東京や広島では、学校が作るルールがあり、その上で各家庭が判断するという雰囲気だった。
例えば、”冬は暗くなるから5時に家に帰りましょう”という学校のルールがあるとして、
そのルールを把握した上で、各家庭のライフスタイルに合わせてアレンジしていた。
5時になったら家の近くの公園まで帰ってきて、暗くなるまで遊んでいいという家庭もあったし、
6時までなら遊んでいいという家庭もあった。全部保護者が自分の判断で決めていた。
今住んでいる地域の親は、完全に学校に言われた通りに動く。
疑問や異論を感じても、口には決してしないという感じ。

なんか、北朝鮮とか独裁国家って、こんな感じなのかな、と感じてしまう。